食道の病気について
食道はのど(咽頭)から胃までの約25cmの管で、食事を胃に送る役割があります。
食道の病気のうち、最も心配されるのが食道癌などの悪性疾患です。食道癌は、いわゆる従来から頻度の高い扁平上皮癌と、胃食道逆流を基盤とした食道腺癌があります。食道癌は早期の状態で発見されれば内視鏡治療で治し得ることから、飲酒歴や喫煙歴が目立つ場合(特に、アルコールを飲むと顔が赤くなるが鍛えられるうちに飲めるようになった人は要注意)や、舌・咽喉頭癌の既往のある場合など、特にリスクの高いケースでは注意が必要です。
その他、胃食道逆流症としては、粘膜に炎症が見られる逆流性食道炎が内視鏡で指摘できます。胃食道逆流症は、近年若い人でも増加しています。
また、症状が似ていて鑑別を要する好酸球性食道炎なども内視鏡などで診断可能です。
当院では、従来の経鼻内視鏡と比べ画像が格段に向上した、オリンパスの細径内視鏡「GIF-1200N」を使用しております。NBI(狭帯域観察)による咽頭・食道病変の発見において、いわゆる普通の経口内視鏡に劣らぬ診断が可能です。
詳しくは「胃カメラについて」をご参照ください。